EMSで出荷すると○○です!<後編>

他にもこんなにEMSのデメリットが

前編では、荷物がお客様に届かない場合、ものすごい不便を強いることになることを強調しましたが、テクニカルに以下のようなデメリットがあります。

一個一個を別々にカウント

たとえば5個の段ボール箱を出荷する場合、FedExなどは、合計のkg数で計算し、その分単価がさがってきますが、EMSの場合は同時に窓口に持って行っても、一つの段ボールを一件の出荷として扱いますので、多ければ割安ということがありません。

割高

ある程度の物量になると、やはりEMSの方がFedExなどのクーリエ便や航空貨物に対して割高になってしまいます。

 

長尺物・重量物が輸送できない

EMSでは、米国向けは、1つの荷物は30kg、1.5mまでとされており、限界があります。EMSの重量・長さの制限はこちら

 

もとより個人向けのサービス?

クロネコヤマトさんが、「国際スピード郵便(EMS)の問題点」という意見書をウェブ上で公開されていましたが、日本政府の見解でも、個人は郵便、商業は民間という棲み分けがもともとなされていたということです。郵便局さんもビジネス需要を取り込もうとEMSをプロモーションしていますし、最近では上記EMSのデメリットをおぎなった、UGXと言うサービスを始めたようです。料金表を見ると少しEMSより割高のように見えますが、これなどもろ商業に乗り出しているって感じですね。

いずれにしても、もともと個人向けに設計されたサービスであるため、ビジネスに使うにはいろいろと不便が多い、ということもデメリットの一つではないかと考えます。

エアー輸送は必要に応じて使いわける

全ての輸送を、40フィートコンテナをFCLで海上輸送できれば輸送単価は著しく下がると思いますが、みなさまのように米国市場にこれから出て行こう、輸出を始めようと言う場合は、例えばサンプルを急いで送る、あるいは小口の注文にも対応するということで、どうしてもエアーで送るというニーズが出てくると思います。あるいは昨今のAmazon FBAへの出荷もそうですね。

その場合は、自分にとって安く便利だからといって安易にEMSを使うのではなく、お客様にデリバリーされるまでの総合的なサービスや通関トラブル時の対応を含め、慎重に輸送方法を選択する必要があります。以下、EMSを使う場合の結論です。

EMSを使うケース

以上のように、特に大切なアメリカのお客様あてにEMSを使うとどれだけよくないかわかっていただけたでしょうか?弊社でEMSを使うのは以下のようなケースに限り、他の輸送手段も検討したうえで、止むを得ず使う、ということにしていますので、ご参考にされてください。

  • 20kg以下のサンプルなど、軽いもの
  • かさ張るが軽いもの
  • 箱一つの小さな輸送
  • 紛失しても送り直しが利くもの(印刷物など代替品があるもの)
  • 他の輸送手段より著しく安くなるケース
  • 日本からアメリカのお客様に直接ではなく、代理店(弊社にあたります)への出荷(届かない場合もフォローできる)

以上、EMSを使うと〇〇の〇〇は言葉が悪くなりそうなので、控えましたがお分かりいただけたでしょうか?

ちなみに、弊社ではこういった経験を生かして、代行輸送も行なっております。現在は、知り合いの経営者から頼まれてですとか、取引のあるメーカー様からの輸送をアレンジしたりということがメインですが、順次広くお手伝いができればと思っておりますので、お気軽にご相談ください。

次回は、その他のエアーの輸送について、比較検討して参りたいと思います。よろしくお願いします。