ニューヨークも、米国の独立記念日(7月4日) を経て、いよいよ夏本番という感じです。マンハッタンは夏休みをニューヨークで過ごす多くの 観光客で賑わい、そして入れ替わりに、ニューヨ ーカーはバケーション、夏期休暇に出かけます。 弊社では、消費財の小売への卸販売をしていますが、小売店のバイヤーも、もちろん夏休みを取ります。今の時期はなかなか連絡がつかないというケースも多くあります。

アメリカは広いので、寒暖の差もアラスカと フロリダ、ハワイなど大きく幅がありますが、ニューヨークでは、夏はだいたいメモリアルデー (戦没者記念日、5月最終月曜日)から始まり、 レイバーデイ(労働祭9月最初の月曜日)までとされ、いわゆるバケーションシーズンとなります。日本に比べて多くの方がこの間にバケーションをとります。日本では、盆のあたりに一斉に休みをとる事が多いですが、アメリカでは、夏の間、特に学校が休みになる6月から9月頭にか けての時期に、それぞれまとまった日数で夏期 休暇をとります。 米国の連邦として定める祝祭日は年間 11 日、日本の 16 日に比べて少ないものの、こちらで 商売をしている感覚からすると、日本より多く 休むのではというイメージがあります。ひとつは有給休暇の考え方でしょう。有給はアメリカ では給与の一部との意識が強く、消化が奨励、な かには義務付けられている場合もあり、退職時に有給が残っている場合は、会社が現金で買い取るというようなこともあります。つまり、公休日が少ない分、有給休暇が機能しているのでは ないかと考えています。

また、米国の小売商戦は、ホリデー商戦と称 される年末にもっとも盛り上がります。ギフト需要があるクリスマスやサンクスギビングなど のホリデーが連なり、消費が盛り上がる時期で あるためです。その、ホリデー商戦向けには遅く とも9月には出荷、納品を行う必要があります が 、その前に夏休みを挟むので、だいたい5月 末、おそくとも6月ぐらいまでが、年末商戦に向けての売り込みの勝負となります(そういった 理由からか、重要な展示会は1月から 3 月に開 催されることが多い)。

ニューヨークでは、例年、8月末にテニスの全 米オープンが2週間にわたり開催され、9月に 入り、ニューヨークファッションウィークが開 催され、さらに国連総会と急に慌しくなります。 弊社の取引先も9月に入り、急に慌てて連絡してくるというところも増えてきます。そこから は夏休みの反動で、年末に向けて、 一気に駆け 抜けていくという感じで、「明日納品して!」と いう電話も度々です。 日本でも盆や正月は仕事の節目というか、盆 までに、年内までになどという言葉が使われる と思いますが、上述のように、アメリカにも夏休 みシーズンという大きな節目があるので、商談 や仕事を夏までに済ますのか、そうでないのか、見極めるのが重要になってくると筆者は考えています。